今日、8月9日は長崎の原爆記念日です。それに合わせて長崎の平和公園で、「平和の祈り キッズゲルニカ in ながさき」が開催されています。そこに「のぞみ」の年長組さんが制作した「キッズゲルニカ」(ゲルニカ・バージョン、写真一番右)が、長崎、静岡、アイルランド、米国、ネパール、インドのこども達の作品と一緒に展示されています
年長組さん以外の「のぞみっこ」が描いたキッズゲルニカは、スラブチチ(ウクライナ)のお友だちが描いたキッズゲルニカと一緒に、広島の「原爆の日」に合わせて「ひろしまゲートパーク」で開催されていた「こどもたちのための芸術と平和の祭典(APFK) Hiroshima 2023」で展示されました。スラブチチは、チェルノブイリ原発処理にあたる作業員のために作られた人口都市です。「広島、長崎、ウクライナ、福島が一緒に、放射線被ばくの恐ろしさを世界に伝えていこう」というスラブチチのユーリー・フォミチェフ市長の呼びかけに応えること。それが今回「のぞみ」が主催者に名を連ねるAPFKの趣旨です。APFKは、8月26-28日にシャレオ西広場の「紙屋町スウィング」で再び開催されます。
「のぞみ」の作品の真ん中にある大きな「起き上がりこぼし」は園長の作品です。福島原発事故後、原発周辺の住民の多くが、福島県会津若松市にある園長の実家の周りに避難してきました。園長は、自宅の真ん前にある学校の校庭で毎日、避難してきた子どもたちと一緒に野球をして過ごしたそうです。そんな彼が今度は、広島の子どもたちと一緒に、平和への祈りを込めて会津の民芸品である「起き上がりこぼし」を作ることになりました。「野球の神様」に導かれているかのような不思議な縁ですね。そんなことから、戦後、広島市民を励まし続けたカープの初代ユニフォーム(阪神ではありません)に身をまとった「カープ坊や」を作り、「野球の神様」と名付けたそうです