IB・PYPだより

【IB/PYPだより】vol.6 子どもの探究を支える専門講師の役割

英語(年少クラス)6月の様子

4・5月の探究ユニットを終え、6月から新しいテーマ「世界はどのような仕組みになっているのか(How the World Works)」の探究が始まりました。PYPでは、子どもたちは学年ごとにひとつのテーマを様々な角度から探究していきます。幼稚園での生活や遊び、行事、正課活動など、子どもたちが経験するさまざまな学びが探究につながっています。

体操(谷河先生)、リトミック(たまちゃん先生)、英語(リフカ先生)、3人の専門講師も、クラスの先生やPYPコーディネーターと協働しながら、園全体で子どもたちの探究を支えています。PYPでは専門講師も探究計画や振り返りに参加し、子どもの学びを共に見取ることが大切にされています。

「体操は運動を教える先生」「リトミックはリズムやダンスを教える先生」「英語は英語を話せるようにする先生」

そんなふうに思われることもあります。もちろん専門的な技術や知識を伝えることも大切な役割です。

しかしPYPでは、それ以上に大切な役割があります。それは、子どもたちの考え方や概念理解を観察することです。

今回のユニットでは、現在、学年ごとに発達段階に応じた概念を探究しています。

現在、年少クラスでは「変化(Change)」年中クラスでは「機能(Function)」年長クラスでは「原因(Causation)」です。

専門講師は活動の中で、「何が変わったことに気付いたのか」「どんな役割があると考えたのか」「なぜそうなったのかをどのように考え、自分なりに表現したのか」という子どもたちの思考、言動、行動を観察しています。

また、結果だけではなく学びの過程も大切にしています。個人の日々の発言や行動、気付きや挑戦の様子も大切な学びの証拠として考えます。例えば、「何が変わったのかな?」「どうしてそうなったのかな?」「やってみたらどうなるかな?」という先生や子どもの問いや答えの発言や行動は、概念理解がどのように育っているかを知る大切な手がかりになります。専門講師はそうした姿を観察し、記録し、クラスの先生と共有しています。そして、観察や記録を通したアセスメントが重視されています。

体操・リトミック・英語は独立した習い事ではなく、探究を支える大切な積み重ねの学習の一部となっています。

「変化に気付く」「仕組みを考える」「原因を探る」こうした概念理解は、生き物や自然の観察(科学や数学)にも、運動(体育)にも、音楽(アート)にも、言語にもつながっています。幼児期に育まれるこの力は、小学校以降の学びだけでなく、自ら問いを持ち、考え続ける生涯学習の土台となります。

のぞみ幼稚園では、子どもたち一人ひとりの主体性(Agency)を大切にしながら、クラスの先生と専門講師が協働し、探究する学びの共同体を育んでいきます。

のぞみ幼稚園の探究はまだまだ続く、、、。

年少クラス:ひまわりの生長過程の復習中、このあと、みんなでひまわりの種の変化を観察にGo!

年中クラス:跳び箱に挑戦!それぞれのペースでそれぞれの高さの跳び箱を選んでいます。

年長クラス:音楽に合わせてお友達と両手でパチン!どうやったら息を合わせられるだろう。