長いゴールデンウィークのお休みが終わって、またのぞみ幼稚園は毎日元気な子どもたちの声が戻ってきましたね。
前回の【IB・PYPだより】に続いて、今回は、年長クラス(オーロラ・コスモ)4・5月の探究の様子をご紹介します。
4・5月の探究テーマは「私たちは誰なのか(Who we are)」です。
年長クラスでは、「自分自身を知ることは、学びや成長につながっている」という中心的アイデアのもと、自分の特徴や成長、友達との関わりについて探究を進めています。
新しいクラスが始まり、子どもたちは「自分ってどんな人?」「友達とはどう違う?」「これからどんな自分になりたい?」という問いを持ちながら、日々の活動に取り組んでいます。
👀探究の出発点「自分を知る」
年長クラスでは、自己紹介や身体測定、自画像制作などを通して、「自分自身」への探究からスタートしました。
鏡を見ながら自分の顔の特徴を観察したり、「自分のすてきなところ」を言葉にしたりする中で、子どもたちは少しずつ自分自身を見つめています。
先生の問いかけ
「自分の好きなところってどんなところかな?」
「前の自分と比べて、どんなところが変わったかな?」
子どもたちの声
「前より字が書けるようになった!」
「背が大きくなった!」
「剣道をしているところが好き」
自分を知ることから、友達との違いや共通点にも目が向き、「みんな違っていいんだ」という多様性への気づきも育っています。
👀「未来の自分」を考える探究へ
年長クラスでは、「今の自分」だけでなく、「これからどんな自分になりたいか」にも探究が広がっています。
絵本『ぼくのニセモノをつくるには』をきっかけに、「本物の自分って何だろう?」という問いについて考えました。
子どもたちは、
「ニセモノがいたら宿題してもらう!」
「でも、お母さんが本物かわからなくなったら悲しい」
など、自分なりの考えを表現していました。
また、「宇宙に行きたいから勉強をがんばりたい」「星についてもっと知りたい」と、自分の未来や夢へ探究がつながる姿も見られています。
👀友達や周りの人とのつながり
年長クラスでは、「なかよし会(入園・進級お祝い会)」へのリーダー的活動を通して、「相手のために行動すること」についても探究しました。
「小さいクラスのお友達が喜ぶにはどうしたらいい?」
「どんな言葉を伝えたい?」
と話し合いながら、飾りづくりやメッセージ、会の進行まで子どもたち自身で考えて準備を進めていきました。
子どもたちの声
「みんなが喜んでくれるのが嬉しかった!」
「拍手してもらえてドキドキしたけど楽しかった!」
「小さい組さんがかわいかった」
活動を通して、
・周りの人の気持ちを考える
・役割を持って協力する
・自分たちで考えて行動する
という経験が積み重なっています。
👀教科をこえた学びの広がり
年長クラスの探究は、日々の生活だけでなく、さまざまな活動とつながりながら進んでいます。
・英語(Identity / Presentation)
Body Tracing(等身大の自分)や感情表現を通して、自分の身体や気持ちについて英語で表現しています。
・音楽・リトミック
リズムやタイミングを合わせながら、友達と協力する力や表現する力を育んでいます。
・アート(キッズゲルニカ・親子アート)
スペインの「ゲルニカ」の作品鑑賞を通して、「平和って何だろう?」「どんな世界になってほしい?」という問いにも向き合っています。
「花を描いたら幸せになる気がする」
「平和な世界になってほしい」
など、一人ひとりの思いや願いが表現活動へとつながっています。
👀自然との関わりから生まれる探究
豆苗やじゃがいも、玉ねぎなどの栽培活動では、「変化」への気づきが広がっています。
「昨日より大きくなってる!」
「どうやったら成長したってわかるかな?」
という問いから、画用紙で長さを測ったり、観察日記を描いたりしています。
また、困ったことが起きた時には、自分たちで協力して、考えながら解決しようとする姿も育っています。
👀学習者像とATLスキルの育ち
こうした経験の中で、子どもたちは、
・自分や周りを見つめる「振り返りができる人」
・友達と協力する「バランスのとれた人」
・問いを持って考える「探究する人」
としての姿を少しずつ見せています。
また、
・考えを深める思考スキル
・協力し合う社会性スキル
・自分で調整しながら取り組む自己管理スキル
といった、学びの基盤となるATLスキルも、日々の活動の中で育まれています。
👓これからに向けて
年長クラスでは今、「自分はどんな人なのか」「周りとどう関わっていくのか」「これからの自分はどうありたいのか」という探究が少しずつ深まっています。
本園では、知識を増やすだけでなく、活動して体験して終わるだけでなく、子どもたち自身が活動自体に、問いを持ち、考え、行動していく過程を大切にしています。
これからも、園全体で、一人ひとりの小さな気づきや変化に丁寧に寄り添いながら、子どもたちの探究を園全体で支えていきます。