IB・PYPだより

【IB・PYPだより】年少クラスの探究と学びのつながり

新年度がスタートし、年少クラスでは園生活と同時に探究学習が始まりました。

本園では、いよいよ新年度スタートした体操・英語・リトミックなどの正課活動も、単なる活動としてではなく、探究の一部として位置づけていることが特徴です。

今回は、年少クラスの探究と、各正課とのつながりについてご紹介します。

 

👀探究の出発点「責任」と「約束」

年少クラスの探究では、「人や物を大切にすることは、心地よさや幸せを生み出すことにつながる」

という中心的アイデアに向かって、学びを進めています。その中で大切にしている概念が、「責任」です。例えば「約束・ルール」です。

子どもたちは日々の生活や活動の中で、

  • ルールを守る
  • 順番を待つ
  • 物を大切に扱う

といった経験を通して、「約束」や「責任」とは何かを少しずつ感じ取っています。

👀正課とのつながり

本年度から導入した正課、リトミックでは、フープの中で動く、音に合わせて止まるといった活動を通して、
自分の行動をコントロールしながら、ルールの中で動く経験をしています。

体操では、合図を聞いて動く、順番を守るなど、安全に活動するための「約束」を意識する場面が多くあります。

英語では、“My turn / Your turn” や “Thank you” といった言葉を使いながら、ボールをまわしたり、順番や思いやりを言葉として表現する機会を持っています。

このように、異なる活動であっても、子どもたちは同じ「責任」「約束」という概念を繰り返し経験しています。

👀学習者像とのつながり

これらの経験は、IBが大切にしている10人の学習者像(Learner Profile)ともつながっています。

例えば、

  • 約束を守ろうとする姿は、「信念をもつ人(Principled)」
  • 友だちや周りの人を大切にしようとする姿は、「思いやりのある人(Caring)」
  • 自分の行動を振り返り、「どうすればよかったかな」と考える姿は、「振り返りができる人(Reflective)」

といった姿として表れています。

子どもたちは日々の経験の中で、こうした姿を少しずつ育んでいます。

👀教科を越えてつながる学び

この探究は、特定の教科だけで完結するものではありません。

年少クラスでは、

  • 科学
  • PSPE(身体・人間関係)

を中心にしながら、

  • 言語
  • Arts(自然素材を使った表現)
  • 英語(Nature words)

といった学びともつながっています。

 

👀これからに向けて

「責任」や「約束」は、日々の生活の中で育まれていくものです。POI(探究プログラム)では、1つのテーマで約2カ月の探究期間を設定しています。

これからさらに探究は次のステップへ園での行事や活動をきっかけにすすめられます。

~2026POIより~

・自分の行動が周りに与える影響(関連)
・感じ方や考え方の違い(視点)

また、ATL(学びのための5つのスキル)の中から、社会性、自己管理、コミュニケーションスキルの滋養を計画しています。

子どもたちの小さな気づきや行動の積み重ねが、やがて自分で考え、行動する力へとつながっていきます。

小さな子どもたちは「生まれながらの探究者」です。

大人も先入観や固定概念にとらわれず、子どもたちとともに学び、育っていきましょう。

PYPコーディネーター 横山はるみ(Halle)

 

インクルーシブな発達支援をユニバーサルデザインとして日々に取り入れています。

制作タイム!!自分で準備して、自分で片づける。お道具の使い方をしっかり聞いて真似しています。「信念をもつ人」「自己管理スキル」

大雨の日、園内探検にいきました。関連と共有の概念をいろんなクラスのお友達に園内で出くわしたり、珍しいものを発見したりしながら感じます。

はじめてのリトミッククラス!バランスをとりながら1-10まで数えたり、先生を見ながら、前、後ろ、右、左とマルチタスクをこなしています。教科を越えた学びですね。